Rule Engine

更新日 10月 19, 2020 Download PDFDownload as PDF
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概要

Rule Engineとは、WalkMeの機能の1つで、特定のアクションを実行するタイミングを指定するルールを定義できます。 Rule EngineはさまざまなWalkMeアプリで使用可能で、ルール条件がtrueまたはfalseと評価された場合にのみアクションを開始したり機能を有効にしたりするロジックステートメントを作成できます。 効果的なルールを使用することで、ユーザーにとってのWalkMeの応答性や関連性を高めることができます。

Rule Engineは、WalkMeの不可欠な機能です。 Rule Engineを使用すれば、適切な場所、適切なタイミング、適切な対象者に表示されるサポート、トレーニング、またはプロモーションコンテンツを作成できます。

Rule Engineは、Flow Steps(フローステップ)Segments(セグメント)Goals(ゴール)といった多くの機能を定義するルールを作成するのに使われます。 画面上のエレメント、URL、日付と時間、またはソフトウェアの変数など、あらゆる種類の条件を検証するルールの作成が可能です。

例えば、会社の営業部署に対してのみWalkMeを表示したい場合があるかもしれません。 セグメンテーションセンターを使用すれば、表示対象をそのユーザーグループに限定できます。 セグメントを作成したら、ユーザーの変数を確認してユーザーが営業部署の一員かどうかを検証するルールでセグメントを定義します。

ユースケース

Rule Engineのその他の一般的な用途には以下のものがあります。

  • Smart Walk-Thruでエラー処理グループを作成し、ユーザーがエラーメッセージを受け取った場合にのみ表示されるステップを追加。
  • Start Point(開始ポイント)を作成し、ユーザーコンテキストに応じて特定の場所からステップを開始するよう、Smart Walk-Thruに指示。
  • AutoPlay(自動再生)ルールを使用してShoutOutを作成し、特定の時間枠で自動的に再生されるよう設定。
  • 検証SmartTipで入力が有効かどうかを判断するルールを作成。

仕組み

WalkMeのルールはボードゲームのようなものです。 ボードゲームには、ボード上の特定の場所に着地した場合、数コマ先にジャンプできる、といったルールがあります。 この基本的なロジックは、Rule Engineの仕組みを理解するためにも適用できます。 例えば、ユーザーが特定のURLから使用を開始した場合、Smart Walk-Thruはガイダンスの3番目のステップから開始しなければならない、などといったルールです。 このアクションが実行されるのは、指定した条件がtrueである場合のみ、つまり、ユーザーが指定されたURLにいる場合のみです。

Rule Engineでは、条件を記述できます。 WalkMeの多くの機能では、条件がtrueの場合に何か別のことが起こる、という判断の形でこうした条件を使用します。例えば、条件がtrueの場合に、Smart Walk-Thruが特別なメッセージを再生する、ShoutOutが自動的に再生される、またはゴールが完了済みとして処理される、といったことを行います。

WalkMeがRule Engineで作成されたルールを検証する際には、まずルール一覧のトップにあるステートメントから検証を始め、リストの順序通り後続の各ステートメントへと移動していきます。 これらのステートメントを総合してルール自体がtrueであるかどうかの決定が行われます。 ルールがtrueの場合に、関連する機能が有効になります。 ルールがfalseの場合、機能は有効になりません。

Rule Engineは、開いているブラウザウィンドウを検証して各ステートメントを評価します。そのため、ルールがtrueまたはfalseとして実際に評価されているかを確認するには、正しいページにアクセスする、または特定のタイプのユーザーとしてログインする必要があります。 ユーザーがエレメントをクリックまたはエレメントにカーソルを合わせたことを確認するために作成されたステートメントは、Rule Engineが開いている間は評価できません。Rule Engineが開いている間は、そうしたエレメントをクリックまたはエレメントにカーソルを合わせることは不可能なためです。

ルールの作成

ステートメント構造

各ステートメントの作成では、まず、URLや画面上エレメントなど、検証する基準のタイプを選択します。 タイプを選択したら、演算子やその他のテキスト入力を使用してステートメントをさらに詳しく定義します。

ルールタイプ

ルールタイプは、ステートメントの検証対象とする事項を指定するものです。 ルールタイプを選択すると、追加のメニュー、演算子、および入力を使用してさらに詳細を指定できるようになります。

注 :

一部のルールタイプは、特定の機能でのみ使用可能です。

ルールタイプ 説明
On-Screen Element(画面上エレメント) 画面上で選択したエレメントの可視性、内容、長さまたはタイプを確認します。
URL 現在のURLまたはリファラーURL(この手順の前にユーザーが移動してきた元のURL)を確認します。
User Data(ユーザーデータ) ユーザーのブラウザーのクッキー、JavaScript変数、またはWalkMeデータを確認します。
Browser Type(ブラウザータイプ) 現在のブラウザーのタイプまたはウィンドウのサイズを確認します。
Date(日付) 曜日、月、または特定の日付などを確認します。
Time(時間) エンドユーザーのブラウザーで特定の時刻を確認します(HH:MM の形式)。
jQuery Element(jQueryエレメント) jQueryセレクターが特定したエレメントを確認します。 jQueryエレメントは、エレメントの特定が困難な場合、またはパフォーマンスを最適化するために利用します。
User Activity(ユーザーアクティビティ) Onboardingタスクのゴールが達成されたかどうかを確認します。
WalkMe Language(WalkMe言語) 英語、フランス語、スペイン語など、選択したWalkMeの言語を確認します(注:多言語が有効な場合のみ)。
Current Flow(現在のフロー) iframe、フレームセット、またはポップアップウィンドウが表示されるかを確認します。
Salesforce Salesforce内のタブもしくはURLをチェックします(sfVarsが機能として追加された際に有効になります)。
User Attributes(ユーザー属性) Incoming Integrationsを使用してインポートされたデータ、または事前定義により計算されるエンドユーザーメトリック(First Seen、Last Seen、セッション数など)について、WalkMeのエンドユーザーオブジェクトを確認します。
プラットフォーム WalkMeが実行しているプラットフォームをチェックします。 Windows/Mac/Web(「ワークステーション」システムタイプのみ)
セグメント

特定のセグメントと一致しているかどうかを確認し、既存のセグメントを再利用する複雑な条件を作成できるようにします。 

すでに削除されたセグメントを参照する条件を入力すると、ユーザーに表示され、どのセグメントも参照されません。

 

画面上エレメントのオプション

画面上エレメントをルールタイプとして選択すると、3つのメニューオプションが表示され、選択したエレメントを調整、変更、または表示できます。

  • エレメントを再選択 – ルールのエレメントを変更します。
  • 歯車 – エレメントの精度設定を変更します。 精度についての詳細をお読みください。
  • エレメントを表示 – 選択したエレメントのスクリーンショットを表示します。

演算子の選択

演算子は、選択したルールタイプで特定の条件を設定します。 以下に、すべての演算子の一覧を示します。

注 :

選択したエレメントタイプに応じて、特定の演算子のみが表示されます。例えば、画面上エレメントボタンには、演算子「Length is Equal To(長さが等しい)」は含まれませんが、演算子「Clicked(クリック済み)」は含まれます

カテゴリー 演算子 説明
可視性 Is/Is Not Visible: エレメントが画面に表示されているかを確認します。
Exists/Does Not Exist エレメントがhtmlコード内に存在するか存在しないかを確認します(可視性は問いません)。
True/False ページコードでjQueryエレメントが見つかったかをテストします。
Element Count ページコードでjQueryエレメントが識別された回数を確認します。
内容 Text is/Is Not 選択したエレメントのテキストを確認します。
Text Is Like/Is Not like

選択したエレメントに特定のテキストが含まれているかを確認します(ワイルドカードの使用はオプショナル)。 Like/Not Likeでは、ワイルドカードとも呼ばれる「*」を使用できます。 ワイルドカードは、文字列内の他の文字(1文字または複数文字)に代わるものとして使用されます。

指定した入力の前後にワイルドカードを使用しない場合は、入力の前または後ろにテキストがないことを示します。

Contains/Does Not Contain 選択したエレメントに特定のテキストまたは数字が含まれているかを確認します。 指定された入力の前後のテキストは無視されます。 タイプには、UR、ユーザーデータ、画面上エレメントが含まれます。
Is/Is Not 数字と文字エレメントが完全一致しているものを確認します。
Text is Empty/Not Empty フィールドが空であるか、フィールドに入力があるかを確認します。
Was Reached/Was Not Reached Onboardingタスクとゴールが達成されたかどうかを確認します。
Value is Greater Than/Less Than 数値が入力値よりも大きいか小さいかを確認します。 数字を含むタイプに適用可能です。
長さ
Length is Equal To/Less Than/Greater Than フィールド内の文字数を確認し、指定する数値と比較します。
Word count is Equal To/Less Than/Greater Than フィールドで使用された単語の数を確認し、指定する数値と比較します。
タイプ Valid/Invalid Number 数字が入力されたかを確認します。
Valid/Invalid Date 日付が入力されたかを確認します。
Valid/Invalid Time 時間が入力されたかを確認します。
Valid/Invalid US Phone Number 米国の電話番号が入力されているかを確認します。
Valid/Invalid Email Address メールアドレスが入力されているかを確認します。
Is Selected/Is Not Selected エレメントが選択されているかを確認します。 「Is Selected/Is Not Selected(選択されている/選択されていない)」は、ラジオボタンまたはチェックボックスに使用されます。
プロのヒント

ルールの評価がユーザーの操作に依存する場合、「クリック済み」など、条件定義のための演算子がいくつか利用できます。利用できないものは、表示されません。

ルール入力の作成

一部のルールタイプでは、ステートメントを完了するにはテキストを追加する必要があります。 例えば、URLタイプを使用するには、URLの部分を追加する必要があります。 jQueryエレメントなど、一部の入力では大文字と小文字を区別する必要がありますが、URLなど他の入力では区別の必要はありません。 WalkMeは、虫眼鏡(現在値フィラーとも言います)を使用して、特定のルールタイプの入力を自動入力できます。 例えば、URLルールタイプを使用する場合、現在値フィラーを使用すると、現在のURLでフィールドに自動入力します。

テキスト入力が極端に長い場合、入力内容全体がルールに表示されないことがあります。 テキストフィールドをクリックして展開し、全文を表示します。

複数ステートメントの使用

ルールを作成する際、[Add(追加)]ボタンをクリックすると、複数のステートメントを追加できます。 複数のステートメントを使用すれば、ルールをより具体的にすることができます。

両方のステートメントがtrueでなければならない場合はANDトグルを使用し、ステートメントの内1つだけtrueでなければならない場合はORトグルを使用します。

ステートメント間にANDを使用すると、両方のステートメントが確認され、両方ともtrueでなければなりません。 ステートメント間にORを使用する場合、いずれかのルールがtrueでなければなりません。

例えば、ゴールの確認には、ルールに複数のステートメントを使用することが多々あります。 最初のステートメントはユーザーが正しいURLにいるかどうかを確認し、2番目のステートメントはユーザーが送信ボタンをクリックしたかどうかを確認します。 ルール全体がtrueとなりゴールが集計されるには、両方のステートメントがtrueでなければならないため、2つのステートメントをANDで結びます。 これにより、ユーザーが送信ボタンをクリックしたのは別のページではなかったことの確認が可能となり、より具体的な定義ができます。

ルールをドラッグアンドドロップして順序を変えることもできます(ルールがグループ化されている場合は、まずルールのリンクを解除してください)。 ルールの左側にカーソルを合わせ、クリックして希望する順序に移動します。 ルールの正確性を再度確認します。 各Rule Engineには最大60個のルールを追加できます。

ステートメントのグループ化

ステートメントのグループ化により、複数のステートメントを同時にチェックする複雑なルールを作成できます。 数式の一部を括弧で囲むのと同様、ステートメントのグループを作成すると、Rule Engineはグループ内のステートメントすべてを確認してグループ全体がTrueまたはFalseであるかを評価することになります。

上記の簡単な例では、最初のステートメント(URL)が別個に評価され、ここでtrueとしてマークされます。

次の2つのステートメントは一緒に評価されます。これらのステートメントはグループ化され、AND関係で繋がれています。 ステートメントのうちの1つがfalseのため、両方合わせてfalseと評価されます。

最初のステートメントとグループ化されたステートメントの間ではORが使用されており、どちらか片方がtrueであればルール全体がtrueとなります。このため、このルール自体はtrueとしてマークされます。

ステートメントをグループ化する際には次のガイドラインに従います。

  1. グループ内に置かれるべきすべてのルールを階層に関係なく作成します。

  2. これらのルールを階層に関係なくすべて大きな一般グループにまとめます。

  3. コンテナグループ内の特定のルールをニーズに応じてグループ化します。

注 :

既に作成されているグループにルールを追加したい場合は、まず作成済みグループのグループ化を解除し、通常どおりルールを追加してから、該当のルールを新しく作成したルールと共に再グループ化する必要があります。

複数のANDステートメントとORステートメントを含むかなり複雑なグループセグメントの例を次に示します。

条件をセグメントとして保存

既存の条件をセグメントとして保存することで、他の場所で簡単に再利用することができます。

既存の条件からセグメントを作成するには、次の手順に従います。

  1. Rule Engineで条件を開きます
  2. 画面下部の条件をクリックします
  3. 新しいセグメントに名前を付けます
  4. 既存の条件は、新しく作成されたセグメントを「一致」 演算子で参照する単一の「セグメント」の条件で置き換えられます。 

有効化される機能:正規表現を条件として追加

正規表現は、jQueryと画面上エレメントルールタイプで使用するために、CSMによって有効にすることができます。 正規表現(RegEx)を使用すると、高度なパターンを作成して使うことが可能となり、入力フィールドの値を柔軟に検証できます。 RegExテスターを参照し、どういったことが可能か確かめてください。 この機能にご興味がある場合、CSMまたは[email protected]にお問い合わせください。

ルールのインポート

ルールのインポートでは、複数のアプリを検索し、セグメンテーションまたはゴール用に以前に作成したルールを簡単に選択できます。

ルールをインポートするには、[Import Rules(ルールのインポート)]をクリックしてアプリを選択し、ルールのコピー元のアイテムを選択します。

ルールの複製

「クローン」アイコンをクリックしてすると、ルールを複製することができます。 これにより、同様の条件で複数のルールをすばやく追加できます。

ルールパフォーマンスの最適化

WalkMeには、他のルールタイプよりも高速に確認できるルールタイプがあり、可能な限りこれらのタイプを使用することを推奨します。 また、簡単に確認できるタイプをルールの最初のステートメントとして使用することも推奨します。 例えば、画面上エレメントタイプでは、ページをスキャンして選択したエレメントを識別する必要があるため、画面上エレメントよりもURLを使用した方が確認が高速です。このため、まずはURLを確認するステートメントを使用してから、画面上のエレメントを確認するステートメントを2番目に追加します。

タイプ間のパフォーマンスの違いは、一般に非常にわずか(マイクロ秒単位)ですが、ウェブサイトのパフォーマンスと組み合わされて大きな違いを生じる可能性があります。

次のルールタイプの一覧は、WalkMeが検証する際に最速のものから最も遅いものまで降順で並べられています。

  1. URL/ユーザーデータ
  2. jQueryエレメント
  3. 画面上エレメント(クリックまたはホバー)
  4. 画面上エレメント(表示、存在、テキストなど)

ルール検証の仕組み

WalkMeは、各ステートメントを上から下の順に検証して、指定されたアクションや機能を有効にする必要があるかを判断します。

各ステートメントの右側に、ステートメントがTrue(✔)、False(!)または現在検証不可(?)であるかが表示されます。 下部には、ルール全体がTrue、Falseか、またはWalkMeが判断できないか、も表示されます。

関連リソース

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